日本を憂うる熱血社長ダイテック中内のブログ

日本人の常識は世界の非常識。日本は島国ではなく海洋国家であるべきを基本コンセプトに、日本という国家及び日本人の現状そして・・ これからあるべきこの国の形や我々の考え方を皆さんと一緒にフランクに考えていきたい・・

2012年12月

番外編

ダイテック  中内です。

今年は、前回のブログで最終回と思いましたが・・・番外編を短く。。。
この国で自民党・公明党に政権が戻り、新しい安部政権が始まりました。
日本を再生させるというキャッチフレーズの下、矢継ぎ早にいろいろな経済対策が打たれんとしていることは
ある意味喜ばしいことです。
昨日も各ニュース番組で新閣僚の紹介とともに今後の予測をしているのを見ていて
私なりに少し気になったことがあります。
それは、街の声と称して新しい政権に何を期待するか?という質問に対する答えです。
なんだか、新しい政権にこれをしてくれ。この部分をもっと何とかしてくれ!という声があまりに多いことです。
この国は一体だれの物なのでしょうか。。われわれの物であるはずです。
そうであれば、”○○○してくれ!””○○○ほしい!”ではなくて、
われわれ一人ひとりが、この後のない崖っぷちに来ているこの国のために何ができるのだろうと自分なりに考え行動するべきなのではないでしょうか。。
いつのころからか、国が何とかしてくれる。とか国の責任とかという考え方が蔓延してしまっていはいないでしょうか。
私は阪神大震災を経験した者ですが、東日本大震災を見ていて、確かに想像を絶する被害に遭われたのであるから致し方ない部分はあると思いますが、阪神大震災の時は火事で生きながら焼かれた被災者の多い長田地区の人たちが”もう国には期待できない!。 国に任せていても何もしてくれない!。神戸は日本から独立してやる!”
のような声をあげて家族を失った悲しみに耐えながら涙を流しながら顔をあげて声をあげて、地域でいろいろな復興活動をしていたことを思い起こします。
行政から”震災道路を造る。”と言われた時も”なんで自分の土地を拠出しなければならないのだ!”と憤りつつ自治会が毎夜毎夜集まって喧々諤々議論をして区画整理に立ち向かっていきました。
国なんて行政なんて・・って云う気持ちがあったから、震災直後は、あの日本最大の暴力団でさえ炊き出しもしたし、
スーパーやコンビニだってヘリコプターで物資を運んで店を開けたし、その後の復興の時期にも先に記載したような長田地元の人たちや自治会の人たちが、どこへも持っていく先のない怒りにも似た気持ちを日本一の震災に強いモデル地区になってやると云う強い気持ちに変えて、努力を続けてこられたのだろうと思います。
確かに、その過程で行政からの”やれ法律だ云々”に阻まれ、一部、次第にその気持ちも萎えていったことは否めませんが・・・・。
そのような経験からすると、東日本の方々もおそらく地元ではそういう活動は行われているのでしょうが、
”やれ、復興庁がどうだ。 やれ、予算がどうだ!”みたいな話ばかりを耳にします。
怒りが無いというか、なんでも国から与えられなければ出来ない諦感というか・・を感じてしまいます。
われわれ、日本人が日本という国は自分の物と云うより誰か第三者の物であるかのような。そして、この国のことは政治家がすること。役人がすること。自分たちは貰えるものだけ貰えれば。。のような、そのような気持ちになっているのではないでしょうか。

1960年1月のアメリカ大統領就任演説でJFKがあの有名な演説を行いました。
”国が自分に何をしてくれるのかを考えるのではなく、自分がこの国に何が出来るのかを考えなければいけない。”と。
今こそ、私たちはこの言葉を思い起こし、もう一度、心に熱い思いを滾らせて一人ひとりが”どうせ・・・”と云う気持ちを乗り越え、考え行動していかなければならないのではないでしょうか。。
本当に崖っぷちに来ているこの国なのですから。。




ユーラシア共同体とTPP

ダイテック 中内です。

アメリカは大統領選挙でオバマ大統領が再選され、
中国は共産党大会が終わり、来年3月の全人代に向けて習近平の権威付けの行動が盛んにおこなわれているようでです。
韓国では史上初めての女性大統領が選出され新しい時代に入りそうな雰囲気です。
日本でもやっと民主党素人政治が終わり、自公が圧勝し多少安心感のある状況に戻りそうです。
政治状況が大きく変化した今年がそろそろ終了しますが、
来年の大きな課題の一つとしてTPP参加問題があります。

先日、新華社の記事を読んでいて思う事がありました。
どうも、中国はユーラシア共同体なる物を構想しているようなのです。
これだけグローバル化が進んだ世界経済状況の中で今後主導権をとり続けるためにはアメリカが行っているように自国の得意な分野でグローバルスタンダードを持つことです。
例えば、アメリカはITや金融の分野で世界のルールを創るスタンダードを握っています。
どうも、中国はこれに対抗してチャイナスタンダードを創るつもりでいるようです。しかも、そのスタンダードを少なくとも自分たちの影響力の及ぶ範囲、つまりは西はイスタンブールから東は台湾、南はベトナム・インドあたりまでを範囲と考え、この範囲を中国を中心にしたユーラシア共同体と名付けることを考えているようです。
仮にこの中国の戦略が成功したと仮定しますと、世界にはEU、そしてユーラシア共同体、アメリカを中心とした太平洋共同体、残るのはロシア(モスクワは自分たちはヨーロッパだと考えているようで、EUに参加したいようですが・・)とアフリカくらいになってしまうのでしょう。
EU・太平洋共同体・ユーラシア共同体の3共同体が経済にとどまらず世界の秩序を構築し、それぞれのスタンダードでの覇権を争う事になるのでしょう。

さて、日本は・・どのスタンダードを選択するのでしょうか?
EUにはもちろん入れるはずもなく、どうもユーラシア共同体の発想者中国の構想の中に日本は入っていないようです。中国はどうせ日本はアメリカの属国の様なものだから・・という考えがあるようです。
となると、アメリカ中心の太平洋共同体に入らざるを得ない。選択肢はほかにないようです。
歴史的に見ても(幕末日本を開国に導いたのはアメリカ)、防衛上の観点から見ても(安全保障)、防衛上の地政学的な観点からみても(アメリカから見て、対中国不沈空母である日本)から見ても、太平洋共同体に参加することは自然なのではないでしょうか。
そうであれば、TPPの問題について言えば、確かに農業が疲弊する等の想定問題はあるにせよ、資源も何も無く、かつての勤勉な労働力と、高い知性と歴史的に培われた品格と技術力しか得意な物は無い日本としては
参加をして、止められない大きな潮流に乗り出すしかないのでしょう。
これが世界の時代の流れと云うものなのでしょう。日本だけでは止められない流れなのでしょう。
勇気を持って乗り出し、漕ぎ続けなければ・・気が付いて周りを見渡した時、EU・ユーラシア共同体・太平洋共同体が世界の秩序を創っていて、ロシアやアフリカ諸国と同レベルの国家としてしか存在していないのではないでしょうか。。

今年も残りわずかとなりました。
皆様には大変お世話になりました。稚拙な私のブログにもお付き合いいただき有難うございました。感謝申し上げます。
来年も宜しくお願い申し上げます。
皆さまどうぞ良いお歳をお迎えください。
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