日本を憂うる熱血社長ダイテック中内のブログ

日本人の常識は世界の非常識。日本は島国ではなく海洋国家であるべきを基本コンセプトに、日本という国家及び日本人の現状そして・・ これからあるべきこの国の形や我々の考え方を皆さんと一緒にフランクに考えていきたい・・

2013年06月

”中米接近は日本にとって何を意味するか”6月11日人民網日本語版より

ダイテック 中内です。

6月11日付の人民網日本語版に下記のコラムが出ていました。
なかなか的を得た指摘だと思います。特に日本が日米中関係をゼロサムゲームで考えていることには全く同感です。それこそが、昨日のブログでも申し上げたとおり大国の仲間に入っているのだと勝手な解釈をしているこの小日本の元凶なのです。
確かに共産党の新聞メディアの論評には違いありませんし、日本に在住の識者のコラムなので、かなり日本に気を使っているような気はしますが、
中国と云う国がどのように日本と云う国を見ているのかと云う事を考える一助にはなるかと思います。

個人的には、3点目についてですが、今の日本の政治体制ではシンガポールのようになるのは可也難しいと思います。
経済力ではなく政治力や外交力で米中及びロシアなど大国や世界と渡り合うためには、
①外交力の為の軍事力を備える。(憲法9条改正云々を申し上げている訳ではありません。)
②さらに重要なことは、informationを集めるのではなく、そこからintelligenceに出来る組織更には人材を育成する。日本版NSAは絶対に必要だと思います。NSAの権限が国内に向いた場合、国民の自由や権利を束縛するものだと云う人もいますが、世界中で日本ほど個人を大切にしている国を私は知りません。あまりにもその概念が行き過ぎて国家として成り立っていないバラバラになっているのが現状だと思います。
また、大使館にしても、なんの為に必要なのかを再度検証する必要があります。天下り先であったり、パーティー大使館ではなくその国とどう向き合うかを考えるintelligenceの為の大使館になるべきだと思います。
③制度的に疲弊している議会制民主主義を廃して、共和制に近い制度に移行する。ただし、このためには天皇制の存在が問題になると思いますが共存できる方法があると思います。
現在議論されている憲法改正の自民党案に記載されている天皇を国家元首に規定することなど、私には政治家の職務放棄にしか思えないのです。仮にそうするのであれば天皇にある程度の政治権限を持たさなければ、世界で国家元首としての資格を疑われてしまうと思いますし、先の敗戦時のように悪いことは天皇の責任してしまう風潮が生まれないとも限りません。
などなど、今のままの体制では張教授の言われるようにはならないのですが・・・

ご紹介申し上げます。

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中米接近は日本にとって何を意味するか

 習近平国家主席とオバマ大統領がカリフォルニア州で行なった「ノーネクタイ」の首脳会談に、アジアにおける米国の最大の同盟国である日本は「同盟の窮地」の思い煩いを再びあらわにしている。(文:張雲・新潟大学准教授。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 日本の大手メディアは中米首脳が就任後3カ月足らずで2日間の「別荘外交」を行なったことにまず驚きを見せた。日本の首相が2月に公式訪米した際は、昼食に招待されただけだったのだ。中米首脳が一体何を話し合ったのか日本は好奇心をあらわにし、米国が日本に隠れて中国と「外交取引」をするのではないかと懸念している。

 日本のこうした思い煩いは別に真新しいものではない。1972年の中米関係再始動以来、いかなる中米接近にも日本は同様の不安を抱いてきた。「ニクソン・ショック」(日本では「頭越し外交」と呼ぶ)から、クリントン訪中による戦略的パートナーシップ構築、そしてブッシュ政権期の戦略経済対話の始動、さらに今回の「習・オバマ農園会談」まで、日本は中米日の三カ国関係が米国に捨てられうるいわゆる「同盟の窮地」を招かないかを注視し、アジアと国際問題における自らの存在感が中米関係のために失われることを懸念してきた。日本の「思い煩い」の背後には、外交戦略思考上の三重の誤った認識がある。

 第1に、日本は中米日の三カ国関係をゼロサムゲームと見なしている。これは、その戦略思考の厚みの欠如を示すものである。日本の不安は、潜在意識において中米接近を日米関係を犠牲にして成り立つものと見なしていることを物語っている。つまり、中米関係のプラス成長は日米関係のマイナス成長とイコールなのである。この意味において、日本は中米日三カ国関係を「日米」対中国の「2対1モデル」と考えている。問題は、グローバル化の今日において米国人は依然として冷戦時の中米ソ三角関係モデルで中国を見るのだろうかということだ。さらにまずいのは、こうした思考方式に中日戦略関係が欠けていることだ。中国との戦略面の意思疎通を欠けば、日本の不安と米国への猜疑は深まるだけだ。

 第2に、中米関係に日本が関心を持つのはおかしなことではないが、中米日関係が日本外交の全てであるべきではない。戦後日本は日米同盟、国連、アジア外交を外交の三本柱と位置づけた。冷戦時代の日本外交は事実上、対米外交とほぼイコールだった。冷戦終結後、中国の台頭を受けて、対中外交を重視するようになったが、その戦略的位置づけはなお過渡期にある。日本にとって中米が最も重要な国なのは確かだが、外交的関心をこの両大国に集中しても、望むような成果を得られるとは限らない。多国間外交、アジア地域の統合などの分野で知恵を出し、外交的貢献を果たして初めて、こうした大国との外交において重みを増すことができるということを日本は認識すべきだ。

 第3に、経済力が世界3位に後退したからといって、自ずと外交的に米中に冷遇されると考えるのはミスリーディングだ。経済力と外交的影響力が緊密な関係にあるのは間違いない。だが経済力が相対的に低下すれば必ず国際的存在感も低下するというのは説得力を欠く。世界には経済力は強くないが、それとは比較にならないほど大きな外交的影響力を発揮している国が少なからずある。例えばアジアではシンガポールが地域間対話、国際交流、外交交渉面で超大国も及ばない役割を数多く発揮している。世界第3の経済大国である日本が、シンガポールより経済力で劣っているわけはあるまい。

 中米両大国間に位置する日本は、両国を結ぶ架け橋となる可能性がある。こうした戦略的位置づけは、日本を40年間苦しめた「同盟の窮地」を和らげるだろう。考えてもみるといい。もし日本が中米首脳の非公式会談を富士山のふもとの別荘で開催できたら、それこそ日本外交の実力と国際的存在感を示すものとなる。中米日三カ国関係をゼロサムゲームと見なす思考のフレームワークは、日本外交を束縛するだけだ。(編集NA)

 

9条について

ダイテック 中内です。

習国家主席がアメリカオバマ大統領と会談しました。
日本でも大きくメディアで取り上げられたように、異例の対応だったと思います。
アメリカ側ではそれだけ中国の存在を無視できなくなったというより、大国としての当然のもてなしをしたのだろうと思います。
どうも、日本では日本の総理大臣の時と比べてどうだとか・・のような話が多いように思いますが、忘れてはならないことはアメリカも中国もついでにロシアも大国なのです。
しかも、大国同士であるからこそ軍事的な同盟関係はありえないわけで、軍事同盟が無いからこそもてなしには時と場合によって、大変気を使うのだと思います。
残念ながら、日本って国は彼らから見てちっぽけな国なのですよ。いかに日本の国内で日本抜きでは世界経済もとかアメリカもとか中国経済もとか騒いでみても、所詮アジアの東の端にやっと張り付いているような小さな国なのですよ。
こんなことを言いますとお叱りを受けるかもしれませんが・・どうも、幕末の時とあんまり変わらないような気がします。神国日本だ、日本には古来文化があって云々、なんて自分たちの価値観だけで自己評価して攘夷だなんて騒いでいた時、先の戦争でも日本は神の国、負けるはずはないのだ!鬼畜米英(当時のマスコミの創った言葉ですよ。。)みたいなことを国民に刷り込んだ時など、小国日本でありながらそのコンプレックスからか、その分もわきまえず世界に対し騒ぎを起こす。その癖が抜けていないような気がします。
どうも、世界の人からは理解のできない国だと思われている原因の一つはここにあるのではないかと思います。
夏の参議院選挙で憲法改正も一つの争点だとか言われていますが、私は個人的には自民党素案はあまりにも稚拙なのでやめた方が良いと思いますが、こと9条の件について云えば、どちらでもよいのではないか、あらためて改正をする必要もないのではないかと思っています。これが平和憲法だ!と言っているのは日本国民だけであって、またそもそも、この現代世界に平和憲法なる概念があるのだろうか、戦争を放棄することなどあるのだろうかと思います。人類の歴史を見ていても、やる時はやるんでしょ!と云う風に思います。またやる時はやらないといけないのだと思います。だから、議論自体が私にはナンセンスな気がします。
先の戦争が侵略戦争であったかどうかなど誰にもわからないし、その時代時代で侵略の定義も変わるのでしょうし、外交力や国力によっても他国に対する思わせ方も変わってくるでしょうし。
9条改正について反対している人の一部に、改正すればアジアの他の国の日本に対する見方が変わるなんて言っている人がいますが、本当にそうでしょうか? アジアの一部の政治家や学者だけの話ではないでしょうか・・私たち日本人でもアジアの他の国の憲法を知っている人がどれだけいますでしょうか?彼らも日本の国の憲法を知っている人がどれだけいるのでしょうか。。一般の国民は日本の憲法がどうだとかより自国の経済発展や自分自身の生活向上の方に興味があるのではないでしょうか。
ことさら、”憲法を改正するんだ!”みたいなことを言うから先程申し上げた小国日本のコンプレックスやら日本人が独特の自己評価して、また何か騒ぎを起こすのではないかと思われるのではないでしょうか。。
唯一、9条を改正してメリットがあるとすれば、大ぴらに軍需産業を興せる、また日本の技術で造った優秀な武器を世界に輸出して儲けることが出来るかもしれないということと今の自衛隊の人たちのモラルが上がることでしょうね。
いずれにせよ、中国では習近平国家主席のアメリカ訪問は当然のことながら(共産党一党独裁ですから)高く評価されています。更に言えば急速に日本に関係する記事が減っています。アメリカとどう向き合っていくのかとか、世界の中で2大国としてどのように歩調を合わせるのかとか、ロシアやインドも含め世界をどのように指導していくのかの論調が急増しています。(アメリカはおそらく中国と云う国や国民を信頼していませんが・・)日本は彼らから見て、本当に周辺一小国と云う位置づけになりました。

まぁ、この世の中には平等などないのですから、日本に生まれたりアメリカに生まれたり、北朝鮮に生まれたりするのと同様、小国は小国で、大国には決してなれないのですから小国として技術力に裏打ちされた経済力だけでフェニキアのように,嫌であっても周りの大国に気を遣いつつ、小国としての生き方をするしかないでしょう。。
ただし、その技術に裏打ちされた経済力だけは永遠に世界の追随を絶対に許さないものでありつづける覚悟を持って、小さな幸せに甘んじて大衆迎合して いたり、少子高齢化におびえていたり、世界に羽ばたく意思を捨てたりせずに必死で 成長し続けることこそ小国日本が生き残る術だと思います。
プロフィール

Nakauchi

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